肝臓病について

肝臓は、私たちにとってたいへん重要な働きをする体内の化学工場といえます。
栄養素の貯蔵、放出・食物、薬物の解毒作用・不要となったホルモンの分解・消化液(胆汁)を作る・血液を固まらせるのに必要な成分を作る、などがその主な働きです。
この肝臓でおきる病気の原因は、おもにウイルス性・中毒性(アルコ-ル・薬物など)で、状態や経過により急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・肝臓がんなどが起こります。

肝臓病について、漢方の考え方

漢方では東洋医学独特の考え方(脾胃:消化機能 の虚実の改善等)から、病気を引き起こしている体質をかえるため、肝臓の状態をとらえ、本人の訴え、 全体のからだの状態などを十分考慮し薬草の種類を選び処方を選定し1日も早い回復をめざします。

こんな症状のある方ご相談ください。

1

からだに異常は感じないが、血液検査でGOT(AST)・GPT(ALT)・γ-GTPなどが高いといわれる。
値は時に上下するが数ケ月から数年そんな状態が続いている。

2

体が冷える。足がむくみやすい。小便の出が悪く、下痢もしやすい。
貧血ぎみで体もだるい。運動した後、床に入った時などに、足がつることがある。
湿疹・ジンマシンもでやすい。

3

肥満ぎみで体力もあり、食欲もある。血液検査でγ-GTPが高いといわれた。
アルコールをのむ。脂肪肝、すい臓炎、痛風などを指摘されたこともある。

4

血液検査で肝機能が悪いといわれた。皮膚の色がなんとなくくすんで黒い。
体がだるい。疲れやすい。疲れると微熱がでる。口がぱさつく。舌に白苔がでる。
吐き気がする。脇腹もなんとなく重苦しい。寝汗をかく。

5

腹がはる。皮下出血しやすく、手のひらが異常に赤い。
胸、顔、肩などに赤い小さなくもがはっているような湿疹ができる。
微熱もでやすい。男性で最近乳房が女性のように大きくなった。口臭が苦になる。

よく使用される基本処方

小柴胡湯・十全大補湯・大柴胡湯・補中益気湯・加味逍遥散・柴胡桂枝湯など

専門薬剤師がご相談をお受け致します。

  • まずはお気軽にご相談ください